数年前に、金融系の大学院を卒業し、MBAを取得しました。もう少し具体的に言うと「経営修士(専門職」との修了証をもらうことができました。本日はその時の話を少々思い出しながら書いてみたいと思います。
大学院に行こうと思ったきっかけ
そもそも大学院に行こうと思ったきっかけは「転職」をしたかったからです。
当時、業界でいえば金融のカテゴリーに属する仕事をしており、顧客としては、アセットマネジメントや信託銀行、運用コンサルティング会社、年金基金などがターゲットでした。
上記のような金融機関と接していく中で、自分自身も資産運用に直接かかわる仕事がしてみたいと思い、その準備のために、自力で勉強し、金融系の資格をいくつか取得しました。
「証券アナリスト」資格まで取得できた頃に、転職サイトに登録し、何人かの人材紹介会社の人とも面談したものの、話しが全く進みませんでした。そんな時に偶然、大学院の募集サイトを発見し、オープンキャンパスに参加してみることにしました。
その大学院は仕事上でも少しだけ接点があり、当時は「すごく難しいことをやっているな~」という印象でした。
幸運にも、この大学院は夜間に授業を行うプログラムを提供しており、また当時の職場から非常に近いという幸運にも恵まれていました。
オープンキャンパスに参加してみると、周りはとても優秀そうな人ばかりで、当初は「ちょっと自分には難しいかな~」とあきらめかけたのですが、全体の説明会でお話しをしてくれた方(この方は客員教授ですが、運用業界の超有名な実務家の方です)が、
「10年後の自分が『あの時に大学院に行っておけば良かったな』と後悔すると思うのであれば、是非皆さん、今この時に大学院に入ることにチャレンジしてみてください」
と言う言葉に非常に感動し、ダメもとでチャレンジすることにしました。
第1次試験のための書類
この大学院に合格するためには、1次試験と2次試験に合格する必要があったのですが、1次試験は書類審査で合否が判定され、いくつか提出書類がある中で、重要になるものは「研究計画書」と「大学院への推薦書」でした。
まず「研究計画書」についてですが、この記事を書くにあたり、あらためて大学院に提出した書類を見直してみました。
今見てみると内容的には非常に物足りないものなのですが、研究計画書を書く際に意識したことは、
- とにかく大学院とのつながりをアピールする
- 知っている限りの専門的知識を盛り込む
- 書いた計画書を他人に読んでもらう
というものでした。
具体的には、計画書の中に具体的な教員名を記載したり、参考とする文献に当該大学院の教員の論文を挙げてみたりしています。稚拙な戦略ではありますが、大学院に入学後、運営側の誰かから聞いた話では、大学院側としてもマーケティング視点(学生募集になりそうとか寄付金が集まりそうとか)で合格者を選択していることはあるとのことでした。
また私の場合は、書いた計画書を妻に読んでもらい、率直な意見を聞いて、その通りに修正をしました。自分では気がつかない視点を教えてもらえるので、この作業は結構おススメです。
「大学院への推薦書」については、当時の職場の社長に書いていただきました。恐らくこれは、社内で一番偉い人に書いてもらうのがベストだと思います。影響力が重要です。直接の上司とかではなく、一番偉い人にお願いするべきだと思います。
そういえば少々記憶があいまいな部分はありますが、こTOEICスコアの提出も求められていたかと思います(当時すでに800点は超えていました)。
第2次試験
第2次試験は面接でした。
面接までに何か準備したものは特にないのですが、1次試験を受験したあとも、大学院入学のための準備としてファイナンスの勉強を継続していました。
面接の日はとても緊張して、正直どんな話をしたのかも覚えてないくらいなのですが、とにかく大学院に入りたいアピールを必死にしました。
2次試験も、なんとか通過して、無事に大学院に合格することができました。
正直、合格できるとは思っていなかったので、合格のお知らせが届いた時には妻と2人で飛び上がって喜びました。
チャレンジのすすめ
少々長くなってしまったので、この続きはまた別途書きたいと思います。
余談になりますが、金融系の仕事への転職を目指して大学院に入学したものの、入学後半年くらいたったときに、金融とは全く関係のない職場に転職をし、また職場も全く方向が違う場所になってしまったので、通学定期代(前の職場の時は通勤定期圏内でした)がかかってしまう上に、大学院まで1時間30分くらいかかるという、ハードな学生生活でした!
けれど、同期の大学院生は、皆とても優秀な方ばかりで、名だたる企業の人たちと一緒に勉強することができ、とても幸せな時間を過ごせました。
自分自身としても、人生でこんなにも勉強したことはないというくらい勉強にハマりましたし、色々な意味で非常に刺激を受けました。
もし皆さんの中で、大学院に行こうか少しでも迷っている方がいらっしゃったら、是非さきほどの教員の言葉について考えてみると良いかと思います。
私自身は、10年後に後悔したくないと思い、思い切ってチャレンジし、MBAを取得することができました。
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