金融機関に融資について相談に行きました

不動産

先日、地域の金融機関(信用金庫)に、私たちの法人向け融資の話を聞きに行ってきました。
きっかけは、その信金さんから我が家のポストにチラシと名刺が入っていたから。
その中にある「中小企業事業資金融資あっせん制度」のチラシに目が留まり、具体的な話を聞くために、名刺を残してくれた営業の方とアポイントを取って、お会いしてきました。

中小企業事業資金融資あっせん制度

私たちが事業を営んでいる地方自治体(本店所在地)では、中小企業向けの事業資金のあっせんを制度として行っているようでした。事業を当該自治体で行っていることや、これまでに法人税等の滞納が無いこと等の条件を満たしていれば、金融機関に対して自治体が融資のあっせんをしてくれる制度です。

創業一年未満の法人であれば「創業資金」融資の区分もあったのですが、残念ながら当法人は2期目を終えており対象外でした。

なので、今回は「小規模事業支援資金(あっせん限度額:2,000万円)」か「運転資金(同:1,000万円)」で融資を受けられないか、という相談目的で話を聞きに行きました。

なお、仮にこの区分で融資が受けられるとすると、利率(年率)は、「小規模事業支援資金」においては1.5%で、しかもこのうち地方自治体が1.0%分の金利負担をしてくれて、利用者が負担する利率は0.5%という驚愕の制度です(「運転資金」だと地方自治体が0.9%、利用者が0.7%)。このようなありがたい制度があるとは全く知らず、本当に貴重な情報の価値を改めて痛感しました。

この制度を利用して融資を受ける場合、東京信用保証協会の信用保証を取得する必要があるようで、この保証を得るために保証料を支払わなければいけないのですが、この保証率の50%分も自治体が補助してくれます。

金融機関との相談に向けて準備したこと

信金の担当の方とアポイントを取った時に、相談にあたって用意する資料を確認したところ「残高試算表のご準備をお願いします」と言われていたので、当該資料を準備するとともに、ちょうど2期目の決算が終わり資料もできていたので、決算資料(貸借対照表・損益計算書)も用意し、また事業の説明にも話しが及ぶと思ったため、法人の履歴事項全部証明書のコピーと、今回融資を受けようと考えている不動産の物件をあらかじめ3つほどピックアップし、そのキャッシュフローをシミュレーションした資料も作成して持参しました。

融資相談の結果・・・

冒頭、事業内容について簡単にヒアリングをされたのち、今回の融資について「小規模事業者支援資金」を利用して大家さん業を始めたいと伝えました(融資の際に「投資」という言葉を使うのは避けるべきとネットに書いてあったため、この言い回しを意図的に使いました)。

結論的には、当該制度は「不動産投融資のためには利用することができない」と言われてしまいました。

従って、もしこの制度の利用なしに信用金庫から融資を受ける場合には、通常の不動産事業への融資となるが、これは下記のような理由から非常にハードルが高くなっているとのことでした。

  • スルガ銀行の「かぼちゃの馬車」事件以降、銀行・信金など業界全体がかなり不動産融資にネガティブである
  • 自己資金として物件購入価格の2割は入れる必要がある
  • 信用金庫が融資の対象とする物件は、当該信金が対象としている地域のみ
  • 法定耐用年数を超えている物件には融資をすることは非常に難しい

余談ですが、持参したキャッシュフローのシミュレーション資料について、「これご自身で作成されているのですか?良くできてますね」と言われたことがせめてもの慰めです。

逆に住宅ローンの借換えの営業を受ける

というわけで、こちらの相談については、あっという間に話しが終わってしまったのですが、この後逆に信金さんから住宅ローンの借換の営業を受けてしまいました。今思えば、そりゃあ向こうからしたら、そもそも営業的にメリット無い話しをダラダラするより、少しでも収益に繋がる話しをしたいですよね。むしろ向こうにとってはこっちが本題だったのかな・・。

内容的には、当該信金さんが楽天生命と提携して住宅ローン団体信用生命保険(団信)のキャンペーンをやっているとのこと。
現状の我が家の住宅ローンに関するヒアリングをされたあと、資料を渡されて説明。
内容的には現状の我が家の住宅ローン金利(変動金利)よりも低い金利であり、しかも現在の団信にはついていない「就業不能になった場合も保証」してくれるというオプションがついているようです。

ただ、借換えのための概算手数料を聞いてみたところ「100万円程度」とのことだったの、ちょっと高いかなという印象(以前ネット銀行で検討したときは50万円~80万円だったと記憶)。
住宅ローン残高によっては、メリットあるかもしれないなと思ったので、「奥さんと相談してまた連絡します」と伝えました。

なお、このキャンペーン、ネットで申請ができるらしく、とりあえず今月中(2022年9月)に申請をして承認してもらえると、1年間は借換時に利用できるそうです。

https://www.tamashin.jp/personal/insurance/danshin_shugyo_ra.html

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