英語勉強法

勉強法

かれこれ10数年以上前になりますが、転職をしようと決意しました。仕事上で取引のある外資系の資産運用会社で働きたいと、安易な動機で色々リサーチしてみたところ、外資系の会社に転職するにはTOEICで少なくとも800点以上取っていないと不可能、ということがわかりました(当時はまだTOEICが英語資格としては影響が大きかったと思います)。

学生の頃から英語は好きな科目でしたが、社会に出てみて実際に英語が必要な場面が出てくると、今まで自分が勉強してきた(つもりの)学習内容が全く使いものにならないことを痛感していました。

ちょうどその頃、当時働いていた職場に中途で入ってきた人が、留学経験もないのに、英語がペラペラでした。その方はTOEICで900点超えてました。うらやましいなあと思いつつも、到底自分には無理だとあきらめてしまっていたのですが、そんな私に、その中途の方が、英語の勉強方法について沢山アドバイスをくれました。私の勉強法は、ほぼその方のおすすめしてくれたやり方ですが、思い出しながら少々書いてみたいと思います。

初受検でTOEICスコア810点

ちなみに、これから書いていく勉強を始めてから、一番最初に受検したTOEIC公開テストのスコアは810点でした。留学経験無しで、初受検にしては、結構良い結果だったなと思います。最初にスコアを見たときは、正直驚きました。

これは決して自分の能力が高いとか、そういう話をしたいわけではありません。恐らくですが、外国語を習得する能力は、学力とはそれほど相関がなく、とりあえず筋トレのように毎日続けていけば自然と身についていくものなのではないでしょうか。私にアドバイスをくれた方も「英語は筋トレですよ!」と何度も仰っていました。

英語習得のためのトレーニングは大きく3つのことを実践しました。

  1. 音読
  2. 瞬間英作文
  3. 単語・語彙力の強化

この3つを、通勤電車の中や歩いているとき、休日は喫茶店等で繰り返し繰り返しやり込みました。

音読

具体的な勉強方法になりますが、基本的には下記のサイト「英語上達完全マップ」のとおりに実行しました。

 http://mutuno.sakura.ne.jp/01-intro.html

私が勉強していた時期からサイトがリニューアルされているようですが、ここにある本の一番初級者向けのものを、偶然にもすでに持っており、あらためて本の記載通りにチャレンジしてみることにしました。

英語の授業で先生が読んだ後に生徒が同じようにリピートする、なんてのがありますよね。正直なんの意味があるのかな、と馬鹿にしてました。

しかし、実際に書いてある通りに実践してみて心から納得しました。また自分の英語力が上がっていることを実感できました。

自分の母国語と異なる言語を、自ら声に出して、それを耳から取り入れるという行為は、我々の日常生活の中でほとんどやらない行為です。

けれど、母国語を覚える段階においては、その言語をひたすらシャワーのように浴び、声に出して話してみることを繰り返しています。

瞬間英作文

こちらも「英語上達完全マップ」の森沢先生のテキストを使用しました。


英語を読んだり、聞き取ったりすることはある程度できるようになっていても、話すことがいまいちうまくいかない、というような方は、この瞬間英作文のトレーニングをやってみると効果があると思います。

頭で考えるより先に、瞬間的に(脳の筋肉でしょうか)自分が話すべき内容が口をついてくることを目的にトレーニングを積んでいきます。

この方法は、恐らく通常の学校教育ではやってこなかったものなので、ある意味新鮮でしたし、英語力アップに非常に効果テキメンだったと思います。

単語・語彙力

上記サイトで薦められていたいた「DUO3.0」を使用しました。

これの良いところは、単純な単語帳とは違って、短いフレーズの中に覚える対象となる英単語が散りばめられている点だと思います。

また一つ一つのフレーズそれ自体にどういう意味があるのか、その真意はわからないものの、少し大きな視点でそれぞれのフレーズをくっつけてまとまりで見てみると、実は恋愛の話だったりする、というような面白い仕掛け(恐らく意図的にそういう風にしているのだと思いますが)があります。

記憶を脳に定着させるコツは、知りたい情報の周辺情報(メタ情報)も一緒に記憶すると、なかなか忘れないと聞いたことがありますが、この本はまさにこの辺りの人間の脳の特性を意識した作り込みになっているのではないでしょうか。

この本はCDもついているので、スマホに取り込んでおいて、時間のあるときに復習等ができるのもメリットです。今でも時々聞き流しをしています。

追加的に

サイトにも書いてあったかと思いますが、毎日地道な努力を続けているにもかかわらず、その成長の度合いはなかなか自分自身では実感することが難しいです。

そんな時には、一度TOEIC等の試験を受検してみると良いかと思います。思ってもみなかったようなスコアを取ることができれば、そのこと自体が英語の勉強を続けていく新たなモチベーションになってくれるからです。

前述の3つ以外にも、英文法については1回転ほど勉強をしました。
文法についてもサイトにてお薦めされている「Forest」を一回初めから最後まで勉強しました。

それまでしっかりと文法を勉強したことがなかったのですが、一度本を読み切った後は、自分の中で芯が通ったような感覚ができました。

具体的には、例えば知らない単語があっても、これは~という単語の形容詞だな、とか、会話においても、瞬間的な予測力(恐らくこういうことを伝えたいのだろうなと推測する能力)が高まった感じがします。

なお、その後数年前に転職をしました(念願の外資系資産運用会社ではない純日本的な会社ですが)。
職場では英語を使う機会はほとんどないのですが、社員全員の目標として「TOEICスコア700点以上」が掲げられていました。

転職時に前述のスコアについて書面で提出していたのですが、有効なスコアが3年以内に受検した結果のみであるという理由で、再度受検をしなければならなくなってしまいました。気合を入れて勉強していた時期から数年経っており、正直まったく自信がなかったのですが、結果は「805点」でした。

この話にはおまけがありまして、なんとわが社はスコア700点以上を持っていると、仕事で(短期の出張ですが)海外に行かせてもらえる、というご褒美がありまして、ありがたいことに私も海外に行かせてもらいました。

自身の英語力を客観的に見てみると、TOEICスコア自体はそこそこ取れましたが、海外の方とスラスラと会話ができるかというと、正直そこまでには全然至っていません。

ある程度の限られた単語力で、必要最低限の会話のやり取りができる、という程度です。あくまでも我々が海外から来た人と話すときに、相手が片言の日本語でしゃべっているようなレベルです。私と英会話をする海外の方がどんな気分で私の英語力を見ているかがなんとなくわかります。

とはいえ、コツコツと努力を積み重ねた結果、自分が立てた目標を達成することができるのは非常に嬉しいことです。

現在は色々なことに手を出してしまっているので、英語の勉強の優先度が低くなってしまっていますが、もう少し現在の状況が好転してきたら、また英語の筋トレを再開したいと考えています。

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