妻が社長になっている法人が、設立から2年が経過しました。
会計年度が完了したということで、法人の確定申告をしなければなりません。
当法人は最終的に赤字になることがわかっていましたので、税理士に申告書類の作成および提出等をお願いせず、昨年度同様自分自身で確定申告をしてきました。
本日はその時の書類作成と提出のことを、備忘もかねて書いてみたいと思います。
結論から書くと、それほど複雑な取引をしておらず、利益も出ていないのであれば、確定申告も自分でやった方が良いのではないかな、と思いました。
法人所得税(国税)
決算月が近づいてくると、税務署や市役所から確定申告に関する書類が郵送されてくると思います。
自分で確定申告をしようと考えてはいたものの、実際に申告書類を確認すると、一瞬ひるみました(特に国税の書類の分量があったので)。
様々調べてみると、税務署が「税務相談」サービスを提供していることに気づき、早速税務署に電話をして確認。ネットで予約をしてくださいと案内されたので、予約をして相談に行きました。
ちなみにこの「税務相談」は平日のみ行っているサービスのようです。
「相談」とありますが、電話での予約の際に、申告書類の書き方が分からないこと、税理士にお願いするつもりがないことを伝えると、非常に丁寧に「相談時に書き方を教えますので」と言ってくれました。年度における収支の状況を簡単に伝えると、必要な書類も教えてくれました。
税務署に提出を求められる国税の書類は3つありました。
- 申告書類関係
- 申告書
- 別表1
- 別表4
- 別表5(1)
- 別表5付表2
- 別表7-(1)
- 勘定科目内訳明細書(決算書類上に科目が表記されるものの内訳表)
- 業務概況書(書き方の例が添付されていました)
- 申告書
- 法人の決算書
- 前年度申告資料の控え
事前に自分でも書けるところ(法人番号とか住所とか)はあらかじめ書いておき、また提出書類に添付する必要がある「決算書類」(貸借対照表・損益計算書)はプリントアウトして持参しました。普段の取引については、会計ソフトに随時入力しているので、決算関係書類を作成することは比較的楽にできました。なお、会計ソフトは「MJSかんたん!法人会計」(当社は「12」です)を使っています。
アポイントの時間に税務署を訪ねると、相談ブースのような部屋に案内され早速書類の作成を開始。といっても、非常に丁寧な税務署の署員さんが、決算書類と前年度の控え資料を確認したあと、それぞれの書類に記載すべき数字を先に鉛筆で書いてくれ、カーボン用紙(わかりますか?)をはさんで、私がボールペンでなぞる、という作業のみで終了でした。所要時間も全体で30分少々。非常にありがたかったです。
申告書類の作成が終わった後は、いくつか個別具体的な相談をし、その場でわからないものは調べてくれたあとに、電話で回答までしてくれました。
税務署の相談サービスは皆さんも是非利用した方が良いと思います。ただ、税務署の方が言っていたのは、やはり税務署としても忙しい時期があるので、月末とかではない方が良さそうです。なお当法人は決算期も7月末にしているので、この点でも比較的税務署の方でも時間がある時期に相談できて良かったです。
作成した書類は、税務署の窓口で提出すれば申告終了ですが、提出するにあたった、相談に乗ってくれた税務署の方は、「提出書類はとりあえず2部ずつ作成しておくと、税務署の方で受領印を押した1部を控えとして返却してくれるので、これは是非やっておいた方がいいですよ」とアドバイスをくれました。
法人市民税
続いて市役所に行き、法人市民税の申告と納税をしました。こちらは予約なしで課税課の窓口に行き、法人市民税の申告をしたい旨伝えると、その場で書き方を教えてくれました。
国税書類の控えを見せると、書類上に記載が必要な個所とその金額を教えてくれます。
書類の作成に要した時間は5分程度。その後市役所内にある銀行窓口で納税。納税額は5万円でした・
法人都民税
最後は法人市民税の申告・納税でした。
私の住んでいる街には合同庁舎があり、その中の都税事務所にて申告をしました。
市役所同様予約なしで窓口に出向き、その場で「申告したいのですが、書き方がわかりません」と伝えると、丁寧に教えてくれました。
申告書類中、記入したのはほんとに数ヶ所(赤字で利益がないので)で、記入と提出にかかった時間も全体で10分くらい。
納税額を算出して、その後納税窓口でお金を支払っておしまいでした(トータル15分)。
ちなみに、今回の納税額は、¥20,000でした。
まとめ
というわけで、繰り返しになりますが、中小規模の法人で、収支が赤字である法人なら、税理士さんにお願いせず自分でやってみても良いのかと思います。
(税務署の方の言うがままに書類を作って申告する点は、リスクが無いともいえなくはないですが・・・)
とはいえ、今後も赤字が続く状況はまずいので、当年度は頑張って収支を黒字にして参りたいと思っています!
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