ネットの一括査定サイトを利用して車を売却しました
昨年末に、所有していた車を売却しました。
売却にあたり、中古車の一括査定サービスを利用して売却。
カーセンサー(https://kaitori.carsensor.net/)を利用しました。
一括査定なので、当然ながら複数の中古車販売業者と交渉をしたわけですが、今回私は、最終的にネクステージ社に売却をしました。その経緯と理由について、つらつらと書きたいと思います
売却した車種について
売却した車は「日産 X-TRAIL(エクストレイル)」の「20X エマージェンシーブレーキ パッケージ 3列シート」です。
2016年製で、2021年の1月に購入。購入価格はトータルで210万円。購入時点で走行距離はほぼ3万キロでした。前のオーナーがとてもきれいに乗っていたようで、まだ新車の匂いが残っている気がするくらいの非常に程度の良い車でした。
売却時の走行距離は約4万8千キロ。最終的な売却価格は「165万円」でした。単純計算ではあるけど、約1年半、きれいなSUVを45万円ほどで乗ることができたってことになりますね。短期間ではあったけど、かなり満足のいくカーライフでした。その意味では、車を購入するときはリセールバリューはやはり意識しておくのは非常に大事な点だと改めて思いました。
一括査定ならではの悩み
これまでにも何度か車の売却はしたことがありましたが、いつも車の購入がセットになっている「下取り」で、「売却のみ」というのは初めてでした。つまりこれまでの私のカーライフにおいては、対ディーラーの中古車のやり取りをしたことはあったものの、純粋な中古車販売業者との交渉は未経験でした。
車の売却にあたっての私の最初のアクションは、一括査定サイトへの申込みでした。朝イチの9時に一括査定の申込みをすると、5分と経たないうちに1社目から電話がかかってきて「是非一度車を拝見させていただきたい」とのこと。その後も続々と各社から電話連絡があり、最終的には6社に査定をお願いすることになりました。
具体的な各社名は、最終的に売却をお願いした「ネクステージ」以外は伏せますが、いくつか頭文字で書くと、大手のB社(TVCMでよく見る会社です)、A社(これも割と有名かと思います)、R社、その他地元系の2社。
なお、ここで個人的に思うところがありまして、電話連絡があった業者には私の方から「車を売ろうと思っているが、概算でどれくらいで売れそうか知りたい。ついては査定をお願いしたい」と伝えました。そして上にも書いたように、各業者からは「是非一度車を査定させてほしい」という返事でした。ここ重要です。理由はあとで書きます。
複数社に一括査定依頼をしているものの、6社それぞれに時間を取って各一社ずつ査定してもらうのも時間がもったいないと思い、各業者には「他業者と一緒に査定してもらうことで良ければ、貴社にも査定をお願いしたい」ということも伝え、了承してくれた業者に車を査定してもらうことにしました。
朝イチで申し込んで、当日の査定依頼を出したためか、一番早くても18時になると言われましたが、こちらとしては時間的に問題が無かったため、その時間でお願いすることに。
実際に査定が始まってから気づいたのですが、売却したのは11月でもあり、18時頃には当然外は暗くなっていて、査定するのには不向きな時間帯だったなと少し反省しました。とはいえ、業者の方たちに「遅い時間で暗い中すみません」と声をかけていくと、「慣れているので大丈夫です」とか「スマホのライトで見れるので問題ありません」と、査定にはそれほど問題は無いようでした。
各社の査定も終わりかけようとした頃に、私が思ってもいなかった状況が発生します。というのも、複数社かつ同時に査定を依頼した結果、私の車の売却査定がオークション状態になってしまったのです。すなわち、売却側と購入(予定)側の希望が完全にミスマッチ。
私としては、「車がどの程度の金額で売れるかを知った上で、いつ売るかを決めたい」のに対して、業者としては、「いつ売るかを決めてくれないと、札を入れられない(価格を提示できない)」となってしまい、しばらくこのやり取りが堂々巡りしてしまいます。また業者側の言い分としては、他の業者が目の前にいる中で、値段を提示(札入れ)しても、結局後から札を入れる業者がいる限り、最初に価格を提示することがそもそも無駄になってしまう、ということでした。最終的には各社名刺の裏に、その時点での概算価格を書いて渡してくれたのですが、希望に近い金額を提示してくれた業者は(1社を除いて)いませんでした。
もちろん、業者の言っている意味は理解できるのですが、上に書いたように、こちらのそもそものニーズは、「売却できそうな金額が自分の希望に近ければ」具体的な日程を決めて売却したかったのです。そもそも業者としたら、こういう状況になることはあらかじめ想定できたであろうし、それであれば、最初の電話の時点で売却側に伝えるべきではないでしょうか。
そもそもオークション状態になるのが嫌なのであれば、一括査定サイトに自社を載せなければ良いのでは?とも思いますよね。
どの取引業者と取引すべきか
上にも書いたように、結果的にネクステージに売却しました。その理由は、ネクステージ社は前述のようなオークション状態となった中でも、しっかりと金額を提示してくれました。金額自体も、想定していた金額に割と近い金額で、交渉すれば希望金額に届くのではないか、というものでした。
また業者どうしも皆知り合いのようで、楽しげにペラペラと話をしている雰囲気も、車を売る側としたら「談合してるのでは?」と穿った見方もできます。その中でネクステージ社は、その輪には加わらず、一歩離れたところから、淡々と査定をして金額を提示してくれた点も安心感がありました。
ネクステージ社についても交渉にあたっての不安が無かったわけではありません。特に書類を届けに店舗に行った際、働いている人たちは皆非常に若い人ばかりで(売却完了後に挨拶をしてくれた店長も20代半ばのように見えました)、どちらかと言えばパリピ系のノリの雰囲気もありましたし、受付の女性のデスクには、エナジードリンクがガツンと置いてありました。明け方まで飲んだ日だったのでしょうか。とはいえ、接客自体は非常に丁寧でした。
B社はやめたほうがいいです。一括査定の最中も突然仕切り始めた上に、強めの口調で売却時期を決めないと価格提示ができないとしつこいくらい言ってきました。
最後に、今回の売却先を決定する決め手となった出来事がありました。
それは、一括査定で提示をされた金額が本当に、談合っぽく見えたので、その場にはいなかった業者にセカンドオピニオン的に個別に査定に行った会社からのアドバイスでした。
その会社の査定金額自体は正直希望金額とかなり離れていたものでした。そのため断りの電話をかけたのですが、その際に、「ここからは私の独り言と思って聞いてくださればと思いますが、一番高い金額を提示したのがネクステージ社なら私なら売ります。もしそれがB社なら私なら売りません。B社は一旦決めた売却価格に対して、事後に難癖をつけて金額を下げてくる可能性が非常に高いです」とアドバイスをくれたのです。一円の利益にもならないのに・・・。私は驚きを隠せず、その営業マンの方に丁寧に御礼を言いました。しかも、この方が教えてくれた売却価格の下げるやり方が、B社の口から他社のやり口という文脈で話しをしていた内容そのものだったから驚きでした。
これはあくまでも私個人の体験談ですが、皆さま、大事な愛車を売却する際には、売却する業者も慎重に選びましょう、というお話しでした。
コメント